<ヤクルト10-7巨人>◇3日◇神宮
最後はヒヤヒヤだった…。でも終わってみれば、巨人に連勝だ。ヤクルト由規投手(21)が巨人を7回8安打ながら2失点に抑えて7勝目。2回には先制打を放つなど、強い雨にも集中力を切らさなかった。終盤猛追を受けたが、巨人には地方球場を含むホームゲームで9勝2分けという相性の良さがものをいった。
両チーム計29安打と乱れた首位決戦は、試合終了が午後10時26分だった。再び雨が降りだした神宮に、由規の笑顔が広がった。中継ぎ陣が乱れ、降板後に5点を失った。それでも、どんなに苦しんでも、勝ったことが大きい。「とにかく気合が入っていた。攻める気持ちがいい結果につながったと思う」と、充実した表情を浮かべた。
課題の立ち上がりに集中した。1回1死一塁から長野、高橋由を内角直球で連続三振に切る。2回2死一、三塁では「9番打者」として、巨人東野から先制適時打を放った。ここまで14試合25打数1安打で、唯一の安打はセーフティーバントだった。初めて外野に飛んだクリーンヒットが、値千金の適時打。「短く持って、コンパクトに振ろうと思った」。今季105試合目で初めて先発全員を日本人で並べる「純国産打線」を組んだ中で、バットでも存在感を見せた。
第2打席ではセーフティーバントを試みる(投ゴロ)など、高校球児のように攻守で全力プレーした。この日は母美也さんの52歳の誕生日。昨年に続き、2年連続で記念日に勝利した。ウイニングボールは「今年も贈りたい」と、大事そうにしまった。
7回111球を投げ、8安打2失点に抑えた。中継ぎが乱れても、先発が試合をつくり、打線が粘る。前日は村中が2失点完投し、「村中さんに続けと、気合だけで投げた」(由規)と、若い力で首位対決に連勝。ともに脇腹痛で離脱し、苦しいリハビリ生活を送った。チームが快進撃を続けた前半戦で力になれなかった2人が、勝負どころで結果を出した。【前田祐輔】



