<西武7-10ソフトバンク>◇3日◇西武ドーム

 主将のバットで連敗脱出だ。ソフトバンクが主将小久保裕紀内野手(39)の4打点の活躍で、連敗を4で止めた。一塁守備に復帰した小久保を中心に、先発全員安打で10得点の猛攻だった。今季最大の逆転劇となる5点差ビハインドを跳ね返す白星で、2位日本ハムとのゲーム差を4に広げた。

 小久保のあらん限りの力を込めた一撃が、大逆転への合図だった。4点を追う2回。西武岸の外角直球を仕留めた。左中間スタンドへ。6月30日以来の1発となる8号ソロだ。

 再び4点差で迎えた5回2死二、三塁。今度は軽打した。中前へ追撃の2点タイムリー。後続も続き、この回一挙6得点。猛攻の中心に背番号9がいた。

 小久保

 連敗が止まるときはこんなもんやなあ。最後まで何事もあきらめるなってことや。(一塁守備は)守った方が、やりやすかった。昨日まで打ててなかったし、流れを変える意味でも、守ることにした。

 プロ18年目のベテランも、今季初めて5点差をひっくり返した逆転劇に、声が上ずった。

 6回には試合を決める中前適時打。1発を含む3安打で4打点。左肋骨(ろっこつ)骨折のきっかけとなった8月4日オリックス戦以来となる一塁守備にも復帰した。5回には、わき腹への影響を懸念していたスライディングも解禁。わき腹と首の痛みで前夜まで出場4試合連続ノーヒットだったが、完全復活だ。

 次カード日本ハムとの直接対決をにらみ、骨折からの復帰ロードを歩んできた。完治しない段階で8月26日に1軍昇格。直前の精密検査では、骨の中心部分は骨折状態を示す線が入ったままだった。医者に「(試合に出ることを)止めはしません」と言わせたほど、強行復帰の意思は固かった。

 抹消期間は電気や針、超音波での治療だけでなく、初めて「実際に早くよくなっている」と毎日40分間、気功での遠隔治療を受けていた。昇格直後は首に影響が出ることも踏まえ、早期復帰。一時は打席で首が投手方向に回らないほど痛かったが、照準を定めたライバルとの決戦を目前に、状態が上がってきた。

 小久保

 明日が大事。勝ち越して札幌に行きたい。

 連敗は4で止まった。2位日本ハムとは4ゲーム差。主将は気持ちを緩めなかったが、V2へのポイントになった試合だったに違いない。【松井周治】