<広島6-7ヤクルト>◇14日◇マツダスタジアム

 痛恨の敗戦だ。2点リードの8回、3番手今村が4失点で首位ヤクルトに逆転負け。主砲広島栗原健太内野手(29)が15号2ランで追いつき、5回には一時は勝ち越しとなるタイムリーと3打点の活躍で気を吐いたが、投打がかみ合わず4連敗で借金「8」。3位巨人とも5・5ゲーム差に開いた。もう、これ以上負けられん!

 声をからしたカープファンの応援も、届かなかった。1点を追う9回2死二塁、栗原はヤクルトの守護神林昌勇の前に遊ゴロに倒れ、この試合最後の打者となった。

 栗原

 力が入った?

 そうですね。打ち損じです。

 悔しさをかみ殺すように、淡々と話した。

 主砲は大暴れした。2点を追う3回2死一塁、ヤクルトの左腕村中のストレートが甘く入ったのを見逃さなかった。手応え十分の15号2ランで、すぐさま同点に追いついた。栗原も「今季1、2の当たりだった」と会心の一撃を振り返った。

 さらに5回1死一、二塁では、変化球をしぶとくとらえて、いったんは勝ち越しとなる左前タイムリーを放った。

 3回には目の前で、相手4番の畠山が19号2ランを放っていた。打点王争いを繰り広げる2人。畠山が打った時点で75打点となり1歩抜け出したが、2ランとタイムリーで3打点を加えて栗原も並んだ。

 2人は7月28日の神宮でもアーチの応酬をしている。栗原は「たまたまですよ」と言ったが、相手の4番を強烈に意識している。自分が広島の4番に座ったときから「すべての4番打者を意識しています」という。だからこそ、負けられなかった。

 これぞ4番という3打点の活躍も、終盤の4失点でフイに。投打の歯車が狂った今の広島には、勝ちをもたらすことができなかった。首位ヤクルトに敗れ4連敗。借金は「8」に増え、3位巨人とは5・5ゲーム差に開いた。

 野村監督は「健太(栗原)は意地の1発を打ってくれた。でも投打がかみ合わないからこんな状態なわけだし、かみ合うようにやっていくしかない」とつぶやいた。栗原も「(上位進出は)まだ分からない。でも、連勝しないと厳しい」と言った。そのためにも、その打棒をふるい続けるしかない。【高垣誠】