<ソフトバンク10-1日本ハム>◇27日◇福岡ヤフードーム

 何をやってもうまくいくのが、今のソフトバンクだ。2回、2本の内野安打と犠打で1死一、三塁。ここで9番細川亨捕手(31)が3万観衆をアッと言わせる先制打だ。止めたバットにウルフの内角球が当たってしまった。どん詰まりの打球が捕手の前へコロコロ…。その間に三塁走者の長谷川がホームイン。偶然か、はたまた狙い通りか。青森県出身の細川は「秘打、青森の白鳥!

 狙ってました!」と得意げだった。

 3本の内野安打で1点を奪うと打線が活気づく。川崎が中堅越え二塁打、本多も右中間へ三塁打。さらに内川も右前打と細川の「秘打」から長短織り交ぜ、4連続適時打で一挙4点を奪った。小久保、松中、カブレラと大砲トリオを負傷で欠くが、つながりでカバーした。6番長谷川が猛打賞、7番福田は4回に2点適時打、8番明石も2安打1打点と15安打10得点。秋山監督も「若手がチャンスと思っている。集中しているね」とうなずいた。

 優勝マジックは5に減り、最短Vは30日西武戦(西武ドーム)。8連敗とどん底の2位日本ハムに勢いの差を見せつけた。9月の勝ち越しは05年以来。これまで秋の訪れとともに、失速していた面影はもうない。マジックを必要以上に意識しなかった同監督も「マジックが出てるからな。マジック減らしをするだけ。(直接対決で勝てば)2つ減るから」と語気を強めた。

 日本ハムの先発は今日から武田勝、ダルビッシュが予想される。だが、勢いに乗るチームに怖いものはない。【奈島宏樹】