<ソフトバンク1-2日本ハム>◇29日◇福岡ヤフードーム
足踏みしたけどタダでは終わらない!
ソフトバンク山田大樹投手(22)がCSにつながる好投だ。8回途中2失点で、日本ハム・ダルビッシュと互角に投げ合った。打線が2安打と沈黙し優勝マジックは3のまま、最短Vも明日10月1日に持ち越しになったが、悲願の日本一へ向けての明るい収穫もあった。
マウンドに集まったナインにねぎらわれると、山田が白い歯をこぼしながらベンチへ戻った。8回。1死一塁で2番杉谷を、内角高めの直球で空振り三振に切ったところで交代を告げられた。代わった森福が勝ち越し打を浴び、7敗目を背負ってしまった。だがダルビッシュと互角に投げ合った左腕には充実感と自信がみなぎっていた。
山田
自分のミスから点を取られてしまったけど、自分自身としては粘り強く投げられたと思う。粘り強さを次の試合でも生かせるようにしたい。
山田と同じく、チームにも敗戦のショックはないに等しかった。17日に優勝マジック17が点灯してから、試合があった日でマジックが減らなかったのは初めて。初の足踏みでも暗くならないのは、山田の好投が、悲願の日本一へ向けての明るすぎる材料だからだ。
山田は今季日本ハム戦6試合に先発し2勝3敗と負け越してはいるものの、対戦防御率は1・52。前回17日の対戦でも7回1失点でダルビッシュと渡り合った。CSでの対戦の可能性も高いだけに「ハムキラー」左腕の存在は大きい。
秋山監督
山田は自信持っていいと思うよ。前回も、2回ともよかった。腕も振れていた。しょうがないでしょ。明日行きましょ。
快勝でマジックを3とした前日28日よりも指揮官は冗舌だった。敗戦の中に、CS突破の武器を見つけられたからこそだろう。少なくとも5人は必要な先発枠に、山田のほかにも大隣、大場、岩崎と頼もしい候補が控える。最短Vは明日10月1日に持ち越しとなったが、黒星にも勢いを失わずにゴールテープに駆け込む。【倉成孝史】



