<中日5-3広島>◇6日◇ナゴヤドーム

 コイの主砲が快挙を達成した。6日、栗原健太内野手(29)が9月の月間MVP(野手部門)を受賞した。8月に続き2カ月連続の受賞はリーグ12回目(11人目)。広島では06年7、8月の黒田(現ドジャース)以来で、野手では初めて。チームは7連敗で10年連続負け越しが決定したが、主砲は打点でトップを走り、打率も3位。快挙を励みに2冠を狙いラストスパートをかける。

 栗原にとっては貴重な1打点だ。9回無死満塁の絶好機に、中日ネルソンから完封負けを免れる左前適時打。今季84打点とし、ライバルのヤクルト畠山に1点差をつけた。栗原も「最後に出たのは良かった」と振り返った。

 試合前には、快挙達成の知らせが届いていた。山本浩二や衣笠、金本や新井ら偉大な先輩でさえできなかった野手での月間MVP2カ月連続受賞だ。

 9月の栗原は92打数35安打の打率3割8分、4本塁打16打点。月間首位打者の高打率と各部門での安定した成績が評価され、7本塁打23打点の畠山らに競り勝った。

 栗原

 (好調を保つために)特に変えたところはないですが、試合の中でうまく調整できているのではないでしょうか。

 9本塁打25打点と大暴れした8月に続く2カ月連続の受賞は、セ・リーグでは今年6、7月の阪神スタンリッジに次いで、12回目(11人目)。広島では06年7、8月の黒田以来で、野手では初めての快挙だ。栗原も「それ(広島で初めて)に関してはうれしいです」と笑みを見せるが、一方で複雑な思いもある。

 8月はチームの月間勝ち越しに貢献したが、勝負どころの9月は、逆に借金「10」と大きく負け越してしまった。この日も負けて7連敗。10年連続のシーズン負け越しと、対中日戦の8年連続負け越しが同時に決まった。

 栗原

 あと1本出れば…、という場面も多かったし責任を感じる。もっと打点を挙げられたチャンスもあったし、自分で勝負を決められた試合もありました。

 しかし、まだタイトルという目標がある。リーグトップの打点に加え、打率も3位。2冠を狙える好位置につける。「(タイトル争いは)初めてなのでプレッシャーもあるが、いい経験になる。いい形で終わりたいし最後まで気を抜けません」と燃える主砲は、打ち続けることでチームをけん引する。【高垣誠】