日本ハムのダルビッシュ有投手(25)が、予定されていたチーム最終戦となる18日西武戦(西武ドーム)の登板を回避することが決まった。「若手にチャンスをあげたい」という強い思いから、登板機会を他の選手に譲ることができないか、自ら首脳陣に進言し、了承を得た模様だ。
この日、勝ち星でダルビッシュと並んでいた楽天田中が、ハーラートップとなる19勝目をマーク。糸井、稲葉ら主力を故障で欠いた日本ハム打線は、エースのタイトル獲得をアシストするどころか、11三振を喫して本拠地最終戦を黒星で終えることになった。
ダルビッシュは11日西武戦(札幌ドーム)で18勝目を挙げた後、当初は中6日で最終戦に登板し、最多勝や3年連続最優秀防御率などのタイトルを狙う予定だった。今季ここまで18勝6敗、防御率は5年連続1点台となる1・44と好成績ながら、リーグトップは奪三振数と完封勝利数だけになる見込み。最終戦で白星を挙げれば、楽天田中に並びプロ7年目で初の最多勝を手にすることもできたが、その可能性を自ら断った。
チャンスを与えられる若手は、エースの思いを意気に感じて奮起するしかない。公私ともにかわいがり、タイトルを争ったライバル田中の19勝目を「良かったんじゃないですか」と、あくまでクールに、たたえたダルビッシュ。常日頃から「数字は気にしない」と口にするダルビッシュらしいサプライズだった。




