<フェニックスリーグ:ソフトバンク7-2ロッテ>◇10月31日◇アイビー

 万全打ち上げダ!

 ソフトバンクが、CSファイナルステージ前のラスト実戦調整、みやざきフェニックス・リーグのロッテ戦で、決戦への準備を終えた。シーズン180盗塁の機動力の脅威は健在。宮崎合宿を打ち上げたホークスは、3日から福岡ヤフードームで西武の挑戦を受ける。

 秋山幸二監督(49)の表情に充実感が漂った。宮崎でのフェニックス・リーグ参戦5試合目。圧勝締めは当然、内容もパ・リーグ王者らしいものだった。「ウチの戦い方は変わらないよ」。鷹の将は悠然と言った。

 目を引いたのは5回の攻撃。1死から川崎が中前安打で出塁すると、すぐに二盗。2番本多が四球を選んだ。3番内川は右飛に倒れたが、その際に二塁走者川崎、一塁走者本多が重盗を仕掛けていた。2死一、三塁と場面が変わると、今度は一塁走者本多が二盗。12球団トップのチーム180盗塁を記録した足攻めの脅威は衰え知らずだ。

 昨年は2試合の実戦調整で、打者がゲーム感覚を取り戻せず、CS敗退した。今季は1週間の宮崎キャンプ。首位打者に輝いた内川の言葉が、感覚に鈍りないことを裏打ちする。

 内川

 重盗したのは分かりましたよ。(1ストライクから)見逃して2ナッシングなるよりも、ということで打った。あれについては改善の余地がある。CSでいきなりああいう場面がくるより(この日経験したことで)もっと対応がよくなるはず。

 左太もも裏痛からの完全復調を目指す4番カブレラが3打数1安打2打点。小久保も3ラン締め。1番川崎は初回にセーフティーバントを仕掛けて成功させた。守備では6回にセンター長谷川が中前に落ちそうな当たりを猛然ダッシュし好捕。打ってヨシ、走ってヨシ、守ってヨシ。「試合できたのが大きかったな」と秋山監督は短い言葉に手ごたえをにじませた。CS敗退を、もう秋の風物詩とは言わせない。【松井周治】