8年ぶり日本一へ、小久保も松中もバントだ!

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)松中信彦外野手(37)が8日、福岡ヤフードームでバント、バスターの練習を行った。全選手に課されたメニューで、1発を期待される主軸も精力的に取り組んだ。圧倒的な打力で日本シリーズ進出を決めたが、セ・リーグ最強の中日投手陣を相手に泥臭く1点をとりにいく。

 8年ぶり日本一にかける思いが、グラウンド中を包んだ。今季通算400本塁打も達成した小久保が、おもむろにピッチングマシンでのバント練習場所へ歩いた。普段は若手や川崎、本多らしか使用しないその場所で、コツコツと1球1球丁寧に球の勢いを殺した。ほとんど目にしない光景に周囲がざわつくと、主将は日本シリーズにかける思いをひと言で示した。

 小久保

 (日本シリーズは)一発勝負やぞ。

 マシンでのバント練習だけではない。この日の全体練習では別メニュー調整を行ったカブレラを除いては小久保、松中、多村を含む全野手が、走者を置いてのバント練習を行った。バスターやエンドランなど、実戦さながらの緊張感ある練習を、指揮官も真剣なまなざしで見守った。

 秋山監督

 いつもやってることだよ。今に始まったことじゃない。

 セ王者の中日対策はすでに頭に描かれている。シーズンでセ・リーグトップの防御率を誇った中日は、CSファイナルステージではヤクルト打線を相手に5試合でわずか8失点だった。1試合平均は1・6失点。簡単には打ち崩せない。昨季の終盤には、首位西武との一戦で、小久保が自らの判断で3年ぶりの送りバントを成功させた。試合は延長11回サヨナラ勝ち。大逆転Vへつなげた経緯もある。

 CSファイナルステージ第2戦で劇的な代打満塁本塁打を放った松中も、バント練習ではきっちりと走者を進めた。8年ぶり日本一に向け、泥臭く王座を狙う。【倉成孝史】