ソフトバンクは「日替わり4番」で日本シリーズに臨む可能性が出てきた。クライマックスシリーズ(CS)3試合で4番を務めたアレックス・カブレラ内野手(39)が絶不調。今季終盤に4番を務めた松田宣浩内野手(28)、近況絶好調のホセ・オーティズ外野手(34)、松中信彦外野手(37)を含む4人を、相手投手や調子によって4番に据えていくプランが浮上した。

 CS3試合で4番に座り、11打数1安打5三振だったカブレラは、10日の紅白戦でも2打数無安打1三振。主力組の4番を任されたが、不振脱出とはいかなかった。今季は交流戦の中日戦でも9打数0安打とさっぱり。相性と調子を考え、日本シリーズではスタメンを外れる可能性も出てきた。

 並のチームでは大ピンチに思えるこの状況も、このチームにはいくらでも4番を任せられる選手がいる。

 まずは、CS第2戦で劇的な代打満塁弾を放った松中だ。紅白戦では控え組の4番に座り、右翼線への適時二塁打を含む2安打。右膝故障明けながら「打つ方は大丈夫」と、スタメン復帰にも意欲十分だ。6月の中日戦では大黒柱の吉見から右翼席へ1発を放った。

 もう1人の助っ人オーティズも、紅白戦でホールトンから左翼席中段へ本塁打するなど絶好調。「いいスイングができている。自分としては何でもやるだけ」と話した。将来の4番候補で、シーズン終盤に主砲を務めた松田も控えている。

 「状態のいい選手を使う」というのが秋山監督の口癖。開幕から多くの故障離脱者を出したが選手層の厚さでカバーし、ぶっちぎりでリーグ制覇した。短期決戦でも、ぜいたくな日替わりオーダーで8年ぶりの日本一を決める。【倉成孝史】