<沢村賞選考経過>

 楽天田中将大投手(23)が多数決の末、1票差で日本ハム・ダルビッシュを上回り14日、「沢村賞」に初選出された。選考基準とされている(1)15勝以上(2)150以上の奪三振(3)10試合以上の完投(4)2・50以下の防御率(5)200イニング以上の投球回数(6)25試合以上の登板数(7)6割以上の勝率について、両投手ともすべてをクリアしている。土橋委員長は「2名でという話も出たが、沢村賞はその年度のNO・1投手を決める賞。多数決の結果、3対2の僅差で田中投手に決まった。競馬で言ったら写真判定。それも拡大しないと差が出ないくらい」と話した。

 議論されたのは田中とダルビッシュの甲乙つけがたい成績だった。田中は防御率、勝利数、完投数、勝率で、ダルビッシュは登板数、投球回、奪三振でそれぞれパ・リーグでトップ。平松委員は「剛腕であり打者から見て威圧感があるという点でダルビッシュの方が上」と評価。一方、村田委員は「監督采配はあるが、完投して勝つというところに決定的な実力がある」と説明した。約40分の白熱した議論の末、僅差で田中に決定した。受賞した田中には金杯と副賞300万円が贈られる。

 ◆沢村賞選考委員

 委員長=土橋正幸、委員=堀内恒夫、平松政次、村田兆治、北別府学(敬称略)