絶対残留させるんダ!

 国内FA権を取得し動向が注目されるソフトバンク杉内俊哉投手(31)の引き留めに、孫正義オーナー(54)が24日、厳命を下した。杉内とは残留を基本線とした交渉を開始しているが、合意には至っていない。

 小林至取締役(43)は「引き留めに精いっぱいやっていきたい。孫オーナー、笠井オーナー代行からも命を受けていますので」と話し、使命感を漂わせた。

 すでに王貞治球団会長、笠井オーナー代行からの残留要請は伝えられているが、孫オーナーも杉内を来季のエースとして残留を至上命令にしている。今季はシーズン終盤の左肩の違和感などもあり8勝どまり。5年連続2桁勝利はあげられなかった。今季は年俸3億5000万円(推定)とチーム最高年俸を誇る杉内だが、既定の査定制度でいけば今季のダウンは必至。それでも孫オーナーからの強い要望もあり、FA宣言しない場合は大幅アップを視野に好条件を示して杉内の引き留めをはかる。

 昨年は笠井オーナー代行が交渉に直接出馬。今回はグループのトップに立つ孫オーナーが直接交渉する可能性もある。2年連続日本一へ欠かせないエースの残留へ、グループ全体で力を尽くす。