沢村は“1日8食”レベルの「おかわり君」だ。巨人沢村拓一投手(23)が5日、内海哲也投手(29)らと米国グアムでの合同自主トレに出発した。今オフは「体重増の後に脂肪を取り除いての筋力アップ」を目指しており、起床時には2時間ごとに食事をしていると明かした。現時点で5キロ増、あと1~2キロの増量を計画しており、グアムにもサプリメントを持参。現地でも「おかわり君」を継続し、2年目のジンクスを吹き飛ばす最強の肉体を作り上げる。

 公の場に新年初登場した沢村の肉体は、またひと回り大きくなっていた。昨季プロフィルで90キロだった体重は「96キロ以上はあります」と断言。「食べてウエートをして、ご飯を詰め込んでいます。2時間おきに食べたりしています」と、このオフの肉体アップの要因を明かした。

 1日の睡眠時間を8時間と仮定すると、1日に8食もしている計算になる。この日、成田空港から「チーム内海」の一員としてグアム自主トレに出発。現地では自炊が多くなるが「サプリメントもしっかり持ってきています」と抜かりはない。

 この「おかわり君」ぶりの狙いは、単なる体重増ではない。来季テーマを「ただ勝つんじゃなく1球1球のボールで制圧して勝ちたい」との「完全制圧」と設定している。球威あるボールを投げ込むためにも筋力アップは必要だが、体が重くなるだけでは総合力が落ちる。体重を増やしてから脂肪だけを取り除き、完璧な肉体を作り上げるのが最終目標だ。現時点で5キロ増の状態で「あと1、2キロ増やしてから」(沢村)脂肪燃焼に取りかかる意向だ。

 グアム自主トレは、肉体改造最終段階の1歩手前といったところになる。「暖かい所に行くので、しっかり汗をかきたい。ウエートをして走って、体を作っていきたい。あとはボールにどう力を伝えるか考えたい」。内海らと寝食を共にすることで「先輩方は野球に取り組む姿勢が素晴らしいので、もう1度見ていきたい」と、貪欲さは尽きない。「(キャンプインの)2月1日にしっかりアピールできる体を作っていきたい」と話す沢村に、2年目のジンクスが入り込む余地はなさそうだ。【浜本卓也】