ソフトバンク内川聖一外野手(29)が7日、「通勤時間」短縮での自主トレ効率アップ策を明かした。明日9日から故郷大分で自主トレ。福岡ヤフードームで荷物搬出を終えると「去年は午前終わって1時間ちょっと移動して、ホテルまでまた1時間弱と移動が大変だったので、午後から打撃練習できる場所を変えました」と語った。

 昨年、車で約2時間要した施設間の移動が引っ越しで約15分に短縮。午後のトレーニング先は、宿泊施設も隣接する絶好の環境を用意した。この短縮で生まれた1時間45分は主に打撃練習にあてる。「若い選手も4~5人来るのでしっかりバットを振る環境にします。ボールも去年より多めに持っていきます」。

 練習効果を高める工夫もある。川崎と昨年までコンビを組んだ尾関トレーナーと、今季から個人契約を結んだ。「見てくれるトレーナーがいるのは大きい」。昨年は人生初の右太もも裏肉離れで一時離脱。単独だった昨年と違って、専門的な指導もあればトレーニングの質も向上しそうだ。

 2年連続の首位打者を目指す今季、守備についた上で全試合出場をテーマに挙げる。「任されたところで1年、1年やるのが自分の条件。DHの枠を僕が使うと打てる人を1人ベンチに置かないといけない。そうはしたくないのが本心」。昨年の自主トレはFA移籍直後で多忙だったが、「今年は自主トレを始める状態としては体はいい」。満を持してソフトバンクでの2年目が始まる。【押谷謙爾】