日本ハムの稲葉篤紀外野手(39)が9日、チームメート中田翔内野手(22)の“監視役”となることを誓った。

 昨年の9月から、ひそかに行ってきた試合後のマンツーマン指導。「打撃フォームを見て欲しい」という中田の頼みを快く引き受け、2人の秘密特訓は公式戦終了まで続いた。「今年も続けようと思います。技術的なことは、コーチがいる。(中田に)練習を毎日続けさせるというのが僕の役目で、あいつにとっても大事なことだと思うので」と、完全密着で若き大砲の成長を後押しする。

 この日、自主トレ先の佐賀市内で行われた野球教室でも、約300人の小中学生に丁寧に打撃指導を行った。「人に教えることは、自分が基本に戻る最適の手段」。今年でプロ18年目。後輩の練習に付き合うことが自身の糧となることを、経験豊富なベテランは知っている。