ヤクルトの「ジャイアン」赤川克紀投手(21)が、本家ジャイアンとの共演熱望だ。18日、宮崎市内で自主トレを公開した。漫画「ドラえもん」には、かつて俳優ジョニー・デップ、サッカー中村俊輔、プロレスラーのアントニオ猪木ら各界の有名人がアニメになって登場してきた。野球界なら「ジャイアン」赤川以上の存在はいない。「自分も出演できるような選手になりたい」と、ビッグな夢を語った。

 昨年は8月中からローテーション入り。プロ初勝利を含む6勝(3敗)を挙げて、チームの躍進に貢献した。CSファーストステージ巨人戦では第3戦に先発して勝利し、球団初のCSファイナルステージ進出に導いた。大柄で本家に似た風貌で好成績を挙げ、一躍愛称も浸透した。

 野球界では西武のおかわり中村が、「クレヨンしんちゃん」に本人役で出演したことがある。本家ジャイアンは、のび太、スネ夫らと一緒に空き地で野球をするシーンがおなじみだ。アニメ出演は一流選手の証し。「今年は優勝に貢献したい」と誓う赤川にとって、うってつけの目標になる。

 オフは、大リーグのオリオールズに移籍する和田らと自主トレを行ってきた。左の股関節の使い方など、専門的なことを学び、吸収している。今季の開幕投手は由規、村中ら若手投手陣が立候補している中で「自分も負けないようにしたい」と意欲は十分。「個人的にはプーさんの方が(ジャイアンより)似ていると思うんですけど」と苦笑いするが、近い将来、スクリーンデビューが実現するかもしれない。

 ▼ドラえもんに出演した著名人

 ジョニー・デップは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズにちなみ、海賊役で出演。俳優小栗旬は、「甘栗旬」として本人役で出演。中村俊輔、アントニオ猪木は声優にも挑戦している。今春公開の「映画ドラえもん

 のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」には、大ヒット曲「マル・マル・モリ・モリ!」でブレークした鈴木福が7歳の少年「フーク」役で出演する。