ヤクルトがキャンプを行う浦添市民球場が、11年ぶりの優勝を達成すれば「浦添ヤクルト市民球場」に生まれ変わる可能性が高まった。3日、同市関係者がアグー豚32キロ、オリオンビールなどの差し入れに訪れた。この日は欠席した同市の儀間市長が、名称変更のために条例改正に乗り出していることが判明。「やるなら中途半端な支援はしたくない。条例を変えるように言っている」と、すでに担当者に指示をしている。

 さらに浦添市で初となる優勝パレードを行うため、市役所前を通る約1・5キロの道路も、設定済み。予算は約600万円と試算。同市長は「オリオンビールでビールかけをしてほしい。(泡盛)久米仙もありますよ」と、球界初の可能性が高いキャンプ地ビールかけの構想も持っている。

 すべては優勝を願ってのこと。01年優勝時は、市役所前でパブリックビューイングを行った。若松監督にちなみ、球場に「若い松」を植樹したが、今回は球場を約半周する「小川」を作る予定で、予算は約1000万円と試算している。

 来春の今ごろは、新名称に変わっているのか。差し入れを受け取った小川監督は「たくさん食べて、成果を挙げられるように、しっかり練習に取り組んでいきたい」と約束。市を挙げた応援に、今季こそは結果で応える覚悟だ。