ヤクルトの「ボルト」比屋根が、今季の新人最速“CMオファー”を受けた。初の練習休日だった4日、ドラフト3位の比屋根渉外野手(24=日本製紙石巻)ら4選手が沖縄・浦添市の市内観光を行った。

 地元沖縄出身の比屋根は、50メートル走5秒9の俊足が最大の魅力。100メートル世界記録保持者ウサイン・ボルトにちなんだ愛称を持っている。車エビの養殖場に続いて訪れた「ブルーシールアイスクリーム」の水田正明社長(54)は、盗塁王を獲得したらCM出演を依頼するプランを披露。「地元の選手ですし、頑張ってほしい。こういう試みは新しいし、面白いと思う」とラブコールを送った。

 今季はロッテ藤岡ら注目の新人は多いが、誰よりも早く受け取ったチャンス。これまで同社はラジオやテレビCMでPRし、県内外に約20店舗展開、している。

 現在のCMは振付師ラッキィ池田率いる3人組「カーキーズ」が音楽を担当。プロ野球選手が出演すれば初になる。快足を生かして盗塁を量産すれば、ラッキィ池田との異色コラボも実現するかもしれない。

 浦添市・牧港店で試食した比屋根は「マンゴーアイスが一番好き」と、笑顔を見せた。第1クールは極度の緊張で、力を発揮できなかった。初の休日でリフレッシュし「沖縄出身なので、自分を見て目標にしてもらえる選手になれるように、頑張っていきたい。開幕1軍を目指します」と誓った。自慢の足と同じく、誰よりも早いスピードデビューを勝ち取りたい。【前田祐輔】