ロッテのドラフト1位藤岡貴裕投手(22=東洋大)が先輩から絶賛の嵐を受けた。5日、キャンプ4度目のブルペン入り。19球目から目慣らしで清田育宏外野手(25)が打席に立った。内角に食い込むような直球、鋭いカーブを16球。当初は全50球で終える予定だったが、続くサブロー外野手(35)には46球を投げ、80球まで到達した。ルーキー左腕は「すごい打者なので、まずは当てないようにと。50球で終えようと思ったけど、サブローさんも入っていい形で80球投げられた」と対打者の空間を楽しんだ。

 サブローの口からは称賛の声が上がった。「低めに伸びて来てキレがあった。ローテは楽勝でしょう。それを目標にしてもらったら困る。タイプ的にキレと制球のよさは(巨人)杉内」。ネット越しに見つめた今江は「内角に角度のある球が来ていた。球の出どころの見えづらさは(オリオールズ)和田さんに似ている」。主軸から日本球界を代表する特長の異なる現役左腕の名前が続いた。

 今日6日にはフリー打撃に登板する予定。調整のギアも上がってきた。杉内らの名が出たことに「言ってもらえるのはうれしい。ある程度、右打者の内角には投げられている。あとは外角に抜けているのでそこを修正したい」と喜びながらも、課題を見据えていた。【広重竜太郎】