海沿いに立つ、名護市営球場の左翼席後方ネットに、ヤクルト山田哲人内野手(19)が放った打球が直撃した。23日、日本ハム戦の9回2死、カウントは3ボール1ストライクから乾の直球を強振。「真っすぐに絞って、思い切り振りました」と笑顔を見せた。今キャンプ初本塁打は、両翼97メートルのフェンスを軽々越える、推定120メートルの特大弾だ。

 高卒2年目内野手が開幕スタメンを勝ち取れば、球団史上55年ぶりになる。この日は「9番遊撃」で先発し、第1打席から猛アピール。2回1死、日本ハム斎藤の直球を左中間フェンス直撃の二塁打を放った。「行ったと思ったんですけど。パワーが足りなかった」。ミレッジの適時打で、先制のホームを踏んだ。

 これで先発した7試合連続安打。初の3安打猛打賞で、通算打率は3割8分7厘に上がった。小川監督は「1つ段階が上がったと判断してもいいと思う。高卒2年目と考えたら、非常に成長してる」と賛辞を贈る。伊勢総合コーチは「将来は3番を打てる」と、大きな期待を寄せている。

 まだ伸び盛りの19歳。活躍を続けながら、反省は忘れない。三塁内野安打になった2打席目。内角のボール気味の球に手を出した。「最近選球眼が悪いんです。いくと決めたら、(バットを)止められない。そこを直したい」と言う。同じ大阪の高校出身の先輩、日本ハム中田の前で放った1発にも「ちょっと詰まってます」と、まだまだ満足はしていない。【前田祐輔】