<オープン戦:広島6-2ヤクルト>◇10日◇マツダスタジアム
広島の新外国人ニック・スタビノア外野手(29=カージナルス3A)が“2試合連発”だ。ヤクルト増渕から左中間へたたき込んだ。9日の社会人チームとの練習試合で放った140メートル弾に続き、今度は正真正銘のプロからの1発。鼠径(そけい)ヘルニアのため調整が遅れていた新助っ人が、開幕1軍へ向けペースを上げてきた。
2日連続の豪快弾だった。「4番指名打者」で先発したニックが、そのパワーを披露したのは1点を追う6回の第3打席。1死一塁で、ヤクルト増渕との対決。2ボールからの変化球を空振りした直後の4球目、スライダーが高めに甘く入ったところを左中間スタンドへライナーで突き刺した。オープン戦1号は逆転2ラン。左翼からホーム方向へ強い風が吹いていたが、関係なし。観客席がどよめくほどの一撃だった。
ニック
いい感じでしっかり捉えられたし、球を上からたたけた。前日よりいいスイングができたね。
9日の社会人チームとの練習試合でも、マツダスタジアムの左翼席後方へ140メートル弾を放った。2試合連続の驚弾は、修正力の高さが生んだものでもあった。
増渕と対した3打席。1打席目は甘い球を「ミスショットして」左飛。2打席目は「ボール球を振り、甘い球を見逃して」空振り三振。3打席目は「前の打席を反省して」自分の待つ球を、ミスなく捉えることに集中した。
鼠径(そけい)ヘルニアのため調整が遅れていたが、ペースを上げてきた。前日は指名打者ながら、来日後初めてフル出場。この日朝は足や腰が張っていたが「いい感じの張りかただった。動いても問題なかったしね」と話した。
野村監督は「走者置いて逆転打。非常に期待が持てるなと。頼もしい1発だった」と納得の表情。故障明けだけに慎重に調整させる方針も、この日の豪快弾で、開幕1軍へ大きく前進したことは間違いない。【高垣誠】



