DeNAの春田真オーナー(43)が、中畑清監督(58)に満点を出した。27日、神奈川・鎌倉の鶴岡八幡宮で、ファン合同の必勝祈願を行った際、ここまでの監督ぶりについて「そりゃ100点でしょう。マイナスするとすれば、インフルエンザかな」と語った。監督就任から球界の話題をかっさらい、新球団を十二分にアピール。さらにオープン戦も11勝6敗と結果を残した。キャンプイン早々に、チーム第1号で離脱したことは、笑って減点対象としたものの、それを補ってあまりある手腕を評価した。

 監督自ら“営業部長”を公言し、持ち前の明るさでチームを宣伝してきたことに対し、同オーナーは常々感謝してきた。そこに予想を上回る成績がプラス。昨季12球団最下位だったチーム防御率(3・87)が、オープン戦とはいえ、1・91まで向上し「うちはいつの間にか投手王国になってるからね」と笑顔を見せた。

 変化と勢いに手応えを感じるからか、契約についても話が及んだ。「目指すのはもちろん優勝。でも勝敗だけじゃなく、ファンの皆さんに魅せる野球をしてもらいたい。結果ももちろんだけど、そういう戦いがしっかり見られたら、3年目も、っていう話も出るかもしれないね」。あくまで私見としながらも、2年契約の中畑監督への“延長オファー”の可能性まで飛び出した。

 中畑監督は、勝利祈願に集まった約1500人のファンを前に「ベイスターズは生まれ変わります!」とあらためて宣言した。オーナー、そしてファンの大きな期待を背負った船出の日が、いよいよ近づいてきた。【佐竹実】