<ソフトバンク3-1オリックス>◇30日◇福岡ヤフードーム

 見事に開幕投手の大役を務めた。ソフトバンクの摂津正投手(29)が7回を投げ4安打1失点。自責点0で開幕勝利を挙げた。「うれしいというより、ホッとしました。開幕が特別だという気持ちがわかりました」。マウンドのポーカーフェースからうってかわって笑みがはじけた。

 1回を3人で抑えて落ち着いた。持ち前の制球力を発揮し、3回まで無安打。6回、失策がらみで1失点を喫し、なお1死一、二塁のピンチも最後は開き直って直球で併殺に打ち取った。「開き直ってストライクゾーンに投げ込みました」。7回99球を投げきった。

 ぶっつけ本番だった。腰の張りが出てシーズン前の最後の登板を回避。「試合から遠ざかっていたので緊張したし、不安もあった」。試合前日まで相手のビデオを見てイメージをつくった。昨年を含め3度開幕投手を務めた和田(オリオールズ)から前夜、メールが届いた。「1度投げたらまた投げたくなるよ」。投げてみて先輩の言うことがわかった。「チームの第1球を投げる気持ち良さがわかりました」。摂津にとって忘れられない夜となった。【前田泰子】