<広島6-1DeNA>◇19日◇マツダスタジアム

 広島福井優也投手(24)が待望の今季初勝利をあげた。7回3安打1失点。立ち上がりに失点したが、2回以降は無安打投球だった。先発陣で1人だけ勝ち星がなかったが、ようやく追いついた。今日20日は昨年急逝した兄龍一さんの命日。亡き兄に今季初白星をささげた。

 美しいピッチングでなくてもいい。福井は、ただ勝利という結果を求めた。昨季5勝と相性のいいDeNA打線を、7回3安打1失点。1回に3連打されたが、2回以降はヒットさえ許さず、課題の四球もわずか1つ。文句なしの内容で今季初勝利を手に入れた。

 福井

 調子は良かったんですが、立ち上がりは緊張してしまった。今まで勝てていないことで自分でプレッシャーをかけていた。でも、2回からは開き直って投げられました。

 ストライク先行で攻め、最速148キロのストレートとさえるフォークで凡打の山を築いた。味方打線も6回に3点を取って援護してくれた。好調な先発投手陣の中でただ1人勝っていなかったが、ようやく肩を並べた。

 11日阪神戦(マツダスタジアム)では、ブラゼルへの投球で乱闘寸前になるなど5回6四球4失点でKO。投球内容に納得がいくはずもなく、イライラして熱が出るなど体調面でも不調が続いた。

 福井

 みんながいい投球をしていたので、すごいなと。体調も悪かったですが、球自体は悪くなかったので考え込まないようにしました。

 勝ちたい思いは人一倍強かった。今日20日は、昨年急逝した兄龍一さん(享年25)の命日。開幕前には1日の休日をもらい、一周忌に参加した。亡くなった直後の試合で勝利したときの相手もDeNA(当時横浜)だった。天国の兄に、元気な姿を報告することができた。

 野村監督は「勝ちたい気持ちがマウンド上でも出ていたし、相当プレッシャーがあったと思うがよく投げてくれた。キャンプではいいものを見せてくれていたし、もっともっといい投球ができると思う」と絶賛した。

 福井

 僕はマエケンみたいにきれいなピッチングはできない。それは分かっているので、荒れ球なら荒れ球なりにしっかり試合をつくりたい。

 これから“福井スタイル”の投球を磨き上げる。この日がその第1歩になる。【高垣誠】