DeNA中畑清監督(58)が初めて挑む交流戦を前に、大風呂敷を広げた。優勝チームに贈られる賞金5000万円に「それいただいちゃおうかな。今のうちなら言えるだろう?

 賞金稼ぎでいくか、バキューン、バキューン、バキューン!」。ガンマンのアクションまで飛び出すほどの仰天宣言だった。

 昨年まで通算73勝114敗5分け、勝率3割9分の交流戦。大きく負け越す中でも、待ちに待った新戦力の台頭がノリノリにさせた。「キーマンは未知数の荒波、筒香、梶谷。経験のない連中が力を発揮してくれると、自信にもなる。暴れ回れば回るほど、うちの勢いが出てくるよ」。

 特に荒波への期待は大きい。3日ヤクルト戦から10試合連続で1番中堅でスタメン出場。ここ5試合は21打数10安打の打率4割7分6厘と絶好調で、「うちの顔になりつつあるね」。足もあり、機動力を使った「せこいぜ野球」のキーマンである荒波も「1番としてできることをしっかりしていきたい」と力を込めた。

 今日16日の初戦は西武戦。相手はパ5位と最下位を脱しており、中畑監督は「ナベQの方が(順位が)上にいってんだ。ちきしょう!」と悔しさ全開。賞金5000万円を夢物語と笑われないためにも、「初戦を取るのが大事」と、必勝態勢で臨む。【佐竹実】