<楽天4-0中日>◇23日◇Kスタ宮城

 守道竜が2度目の完封負けを喫し、初の貯金10はならなかった。高木守道監督(70)は典型的な負け試合として割り切った。

 「1死二、三塁で取れんかったということ。0点じゃあどうしようもない」。6回の絶好機にブランコと井端が凡打した場面を分岐点と指摘した。7回3失点ながら敗れた中田賢については、もったいない失点パターンに苦笑い。「5回は先頭への暴投からで7回は先頭への死球から。ワンチャンスでやられるのも中田らしい」と言った。

 9連勝の2位巨人に、ついに1差まで迫られた。それでも慌てていなかった。「今巨人が強いからね。幸い、しばらく当たらんからええわ」。交流戦期間中に巨人戦がないのは好都合と笑わせ、どこまでもプラス思考だ。もちろん打開策も打つ。今日24日の楽天戦は3番山崎、7番森野の新打線で活性化を図る。「ズルズルいかんようにやらんとね」。連敗阻止へ最後に表情を引き締めた。【松井清員】