巨人越智大祐投手(28)が難病の「黄色靱帯(じんたい)骨化症」にかかったことを告白し、手術することを発表した。30日、川崎市内のジャイアンツ球場で明かした。早ければ来月中旬にも手術する見通しで、今季の復帰は絶望となった。

 この病気は原因不明の難病で、背骨に沿った靱帯が骨化し、脊髄を圧迫する。越智は「痛くはないけどひざから下がしびれてまひ状態に近い」と話す。開幕前から少し異変があり、1軍登録を抹消された4月19日の前には「本格的にやばい」と感じたという。原沢GMによると、5月上旬に2カ所の病院で診察し病名が判明した。

 この病気を発症したプロ野球選手では、酒井勉投手は引退、宮本大輔投手(ともに元オリックス)は1軍登板を果たすも活躍はできなかった。だが、すでに本人から直接報告を受けていた原監督は「1日でも早くグラウンドに戻ってきてもらいたい」と話し、越智も「そんなに簡単な病気じゃない。でも焦らず早くやりたい」と力強く復活を誓った。

 今後について、原沢GMは「十分にもう1度マウンドに立つ可能性があるわけだからこそ、そういう道を選んだと理解している。今手術して来年は契約しないという考えは持ってません」とし、契約形態については「そこまでは本人とも話していない」と語った。