“フライデー佑”だ。日本ハム斎藤佑樹投手(24)が球宴まで、金曜日登板に固定される見通しであることが19日、分かった。この日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷を視察した栗山英樹監督(51)が、交流戦明けから球宴までは「(先発ローテは)6人でいく」と明言。22日ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で先発予定の斎藤は、中6日の登板間隔でオールスターまで突っ走る。

 「金曜日の男」として白星を積み重ねる。基本的に4人の先発投手で回した交流戦が終わり、首脳陣はオールスターまで先発6人態勢で臨む方針だ。22日ソフトバンク戦で先発予定の斎藤は、必然的に中6日で金曜日の登板が続くことになる。栗山監督は「中5日はかっこいいけど、俺の中では週に1回のほうが良い感じがあった」と、先発陣には最低6日間の登板間隔を与える考えを明かした。

 斎藤にとっては相性の良い間隔となりそうだ。今季は中6日で5試合に登板。2勝3敗と負け越してはいるが防御率は1・87と安定している。一方、中5日で登板した4試合は2勝1敗だが防御率は3・38と下がる。昨シーズンを含めると両間隔で12試合ずつに登板。先発投手の安定感を測る指標クオリティースタート(QS=6回以上で自責点3点以下)は中6日が8度で中5日が4度。中6日の方が結果を残している。

 金曜日の登板も、今季は相性が良い。開幕戦の3月30日西武戦でプロ初完投勝利、4月20日オリックス戦ではプロ初完封も挙げた。いずれも金曜で、ここまで6試合に登板して4勝1敗と勝ち越している。

 栗山監督は「(交流戦で)いい経験をしてきた。それを生かした投球をしてほしい」とハッパを掛けた。この日、帰札前に羽田空港で取材に応じた斎藤は、プロ入り後まだ勝ち星のないソフトバンク戦を見据え「粘っていきたいですね」。好材料を背に、リーグ戦再開初戦でチームに勢いを与える。【木下大輔】