右膝を負傷して2軍調整中の阪神藤川球児投手(31)が最短で6日巨人戦(東京ドーム)にも1軍復帰できる見通しであることが2日、分かった。今日3日にもシート打撃など実戦形式練習で投げ、経過が良好なら戦列復帰も視野に入る。

 山口投手コーチは今後の調整プランについて「実戦で投げたいけど(マウンドに不慣れな)皇子山には行きたくないから、シートとか、やるんちゃうか」と話した。前日1日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で実戦復帰する予定だったが、雨天中止。今日3日から育成試合ソフトバンク3軍戦が2試合組まれているが同行せず、シート打撃などで感覚を取り戻す。

 降格後はブルペン投球を重ねた。同コーチが「本人が行ける自信があれば(1軍に)行けるんちゃうか」と話すように、3日の内容次第では、2軍戦に登板せず、自ら1軍復帰の決断を下す可能性も出てきた。

 藤川自身、登録抹消された6月20日に「(1軍の戦況次第で)早く治さないといけないかもしれない。そのとき冷静でいられるようにしたい」と話していた。長期ロード6戦は救援陣の不調もあり、1勝5敗。守護神不在の悪影響が浮き彫りになった。リリーフエースは腰を据えて調整し、最善の復帰時期を見定める。