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ハム陽MVP サンキューで~す/球宴

MVPに輝いた陽は、選手と笑顔でBURNのポーズ(撮影・浅見桂子)
MVPに輝いた陽は、選手と笑顔でBURNのポーズ(撮影・浅見桂子)

<オールスターゲーム:全パ6-2全セ>◇第3戦◇23日◇盛岡

 球宴MVPに「サンキューで~す」。日本ハム陽岱鋼外野手(25)が、先制3ランを含む3安打4打点で堂々の主役になった。3回にDeNA三浦から、第1戦に続く今年の球宴2本目の本塁打を左翼芝生席へ放り込んだ。本拠地移転後に限れば、日本ハムからのMVPは04年新庄、11年稲葉に続き3人目。今季、レギュラー定着で乗っている男が、豪華メンバーの中で輝きを放った。

 満を持して、言い放った。お立ち台に上がった陽岱鋼は迷わず「サンキューで~す」。北海道ではおなじみのフレーズが岩手の野球ファンのみならず、全国の野球ファンにテレビを通じて届けられた。「いつも知っている選手と隣同士に座っていても緊張していた」。プロ7年目での初球宴。一流選手に囲まれ、初々しさを見せつつも実力をしっかり発揮。大きな勲章まで手に入れた。

 たった6球でMVPを獲得した。初回、2球目を左前へ運ぶとエンジン点火。3回も2球目だった。DeNA三浦の138キロ直球をとらえた。「詰まったので、入るとは全然思っていなかった」。腕をたたんで振り抜いた打球は、両翼91・50メートルの左翼芝生席へ吸い込まれた。

 両手の人さし指で天を突き上げホームインし、ベンチ前のテレビカメラにはピースサイン。今季5本塁打の男が、球宴2発目に乗らないわけがない。4回は初球を右前に適時打、中飛に倒れた6回も初球。「真っすぐしか狙っていなかった」。全て直球で挑んできた相手投手にイケイケの打撃で対抗。球宴ならではの真っ向勝負をフルスイングで制した。

 昨年のシーズン134三振は西武中村と並びワーストタイだった。積極的な姿勢は、もろさも併せ持っている。しかし、本人は「気にならない」。必要以上に意識することはなかった。三振が少なくなることに越したことはないが、フルスイングできることが自分のセールスポイントと知っている。今季も前半戦はソフトバンクのペーニャに次ぐ76三振を記録。それでも空振りを恐れず、どんどん振るスタイルでオールスターも貫いた。

 「オールスターはやりやすい(笑い)」。純粋な力勝負を堪能し、実力を思う存分発揮した。強烈なインパクトを残したが、慢心はない。「まだまだ先輩の打撃を見ていて、自分ができていないと思うことがあった」。ベンチでは西武中島やソフトバンク内川、松田らと会話。打撃も間近で見て、自身のレベルアップの余地も確かめられた。

 史上2人目の球宴初打席の先頭打者本塁打で幕を開け、最後は08年ロッテ大松以来の初出場での2本塁打でMVP締め。「後半戦も怖いなと思って見ていた」と、全パを指揮した秋山監督に言わしめた。そのソフトバンクとの後半戦開幕へ向け、これ以上ない勢いを手に入れた。【木下大輔】

 ▼陽岱鋼が先制本塁打を含む3安打、4打点でMVP。球宴の1試合最多打点には6打点があるが、先発1番打者の4打点は初めてだ。陽岱鋼は第1戦で先頭打者本塁打を放っており、先制弾が2本。1シリーズで肩書付きの殊勲本塁打を2本は、55年西沢(中日)79年王(巨人)83年落合(ロッテ)84年石毛(西武)98年松井(巨人)09年松中(ソフトバンク)に並ぶ7人目の最多タイ記録。

 ▼日本ハム陽岱鋼が球宴第3戦でMVPを獲得。日本ハムからの球宴MVPは、前身の東映時代も含め7人目(のべ9度目)。張本が3度(60、62、74年)、67年第3戦で大杉、72年第2戦で阪本、82年第2戦で柏原が受賞。北海道への本拠地移転後は04年第2戦の新庄(登録名SHINJO)、昨年第3戦の稲葉に続き、陽岱鋼で3人目。04年の新庄は球宴史上初の単独ホームスチールを披露。昨年の稲葉は4打数3安打3打点の大暴れだった。

 [2012年7月24日11時44分 紙面から]







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