<中日2-0広島>◇8日◇ナゴヤドーム

 守道竜が「守道デー」に快勝で4連勝だ。中日高木守道監督(71)の背番号88にちなんで開催された8月8日の記念イベント。「私にちなんで組んでもらった。暑い中、たくさん来てもらったし、こういう試合は何としても勝たんとね」。3万超の満員ファンから守道コールを浴び、主役の座を奪ったのはやはり劇場監督だった。

 いきなり采配で魅せた。初回、大島が内野安打で出て無死一塁。荒木にエンドランのサインを出し、左翼線への二塁打。わずか9球で先取点を奪った。カウントは、本来ならエンドランをかけにくい1-2。監督はしてやったりだ。「1-2は変化球が予想されるカウント。最悪(三振)でも大島の盗塁が成功すると思ってね」。荒木も配球を読んで今井のフォークを仕留めた。老練な71歳の読み勝ち。作戦ズバリだった。

 「早く点を取ってもらったので楽に投げられました」。1点もらえば先発吉見はスイスイだ。走者は背負っても次々と0を並べ、後半2度目の完封で8勝目。昨季から広島戦7連勝&ナゴヤドーム12連勝とした。高木監督も「ここという時の制球は安心して見ていられた」と絶賛だ。

 貯金は今季最多の18。守道節はますます全開だ。イベントの一環で7回の攻撃前、97年の開場以来初めてジェット風船が舞った。だが天井などへのひっかかりを懸念して飛びは低くシューンと落下。「私に似て風船の元気がなかったね。ガーンと上がらなかった。甲子園のとは違うんだ。青色も地味な感じだし」。みんなを笑わせ、球団には夏休みの宿題を出しての会見締め。首位巨人追撃へ守道デーでノリにノッた。【松井清員】