<楽天14-1オリックス>◇8日◇Kスタ宮城

 オリックス李大浩内野手(30)が、リーグ最速の20号を放った。0-10の7回先頭で美馬のスライダーを左翼席にぶち込んだ。美馬のノーヒットノーランを阻止する豪快弾で、リーグ2冠王が一矢報いた。「負けてしまったが、いいきっかけになるホームランだったと思う。いい形でとらえられた。早く気持ちを切り替えて、明日からチームに貢献したい」。

 負けず嫌いな性格が好成績につながっていると自己分析する。この日はロンドン五輪男子サッカーの3位決定戦が日韓戦に決定した。「韓国を応援しますよ。韓国が勝ちますよ」と母国に期待を寄せていた。ストレートに勝利を願い、追求する気持ちも強みだ。

 ただチームは投手陣が崩れて、大敗を喫した。14失点、被安打20はともに今季ワースト。借金も「10」に逆戻り。岡田彰布監督(54)は「何もないぞ、今日は」。その上で0-8の5回2死一塁の場面で走者鉄平が二盗したことについて「8点差のは(記録上)スチールか。ふ~ん」と釈然としない表情で球場を後にした。

 ▼オリックス李大浩がパ・リーグ20号一番乗り。オリックス選手のリーグ20号一番乗りは95年8月1日にイチロー(現ヤンキース)が記録して以来17年ぶり。