<巨人2-0阪神>◇8日◇東京ドーム
せめて、それだけは…。阪神ファン最後の希望も、あっさりかき消された。伝統の一戦に、4年ぶりの負け越しが決定。8月8日と早すぎるピリオドが、屈辱に輪を掛ける。まだ今日も、それから6試合も巨人戦は残っている。「玉砕覚悟」。歯を食いしばる和田豊監督(49)から悲壮な決意が伝わってくる。
暗黒時代に突入した阪神に、屈辱のデータが加わった。無抵抗のまま、今季14度目の完封負け。6敗2分けと東京ドームでまたも勝てなかった。そして巨人戦の負け越しが早々と決定した。08年以来4年ぶりだ。チームは低迷しても、せめて宿敵にだけは勝ってほしい-。そんなファンの願いは、砕かれた。
和田監督
最後の最後まで声を大きくして、タイガースファンは応援してくれている。勝ちゲームを見せたい気持ちでやっているが…。
期待を裏切り続けていることは分かっている。それでも「負」の波は止めることができない。プロ2年目の巨人小山との初対決。187センチの長身から繰り出すフォークボールに、翻弄(ほんろう)された。走者は出すが、併殺や盗塁死など拙攻が目立つ。5回に初めて二塁に進んだが、暴投によるもの。淡々とイニングを消化するだけだった。
和田監督
ちょっと気持ちよく投げさせすぎた。ファーストストライクを早めにとられた。フォークがいい高さから落ちていた。初めての投手にしても、もう少し何とかなった。工夫できなかった。
指揮官も無策を認めた。ベンチと選手が一丸となって、攻略していく姿が感じられない。2三振の1番平野に代打を送るなど、選手起用も動きは見せたが大勢に影響はなかった。引き分けを挟んで5連敗。今日9日は左腕杉内との対戦が待っている。苦戦は必至だ。
和田監督
何かこうウワーッという試合がないから、流れが変わってこない。苦しみながらも、明日もゲームはある。杉内に全員でかかっていかないと。気持ちを1つにして、簡単に点は取れないが、いつまでも、そう言っていられない。
首脳陣は打線のテコ入れを検討。玉砕覚悟で連敗脱出を図る方向だ。しかし復調を信じて待っている主力が一向に上がってくる気配がない。3位広島が2連敗し、逆襲のチャンスはあるが、自ら手放している。自力でのクライマックス・シリーズ進出の可能性が消えるのも、時間の問題だ。【田口真一郎】
▼阪神は今季5度目の5連敗で完封負けは14度目。借金は今季ワーストの16に膨らんだ。夏の長期ロードは1分けをはさんで4連敗スタート。2リーグ分立後「ロード」初戦から4連敗以上したのは03年以来で6度目。巨人戦は7連敗で3勝11敗3分けとなり、今季の負け越しが決定した。東京ドームでは昨季最終戦から9試合連続本塁打なし。これは同ドームが開業した88年の9試合連続に並んだ。



