<ウエスタン・リーグ:オリックス0-3ソフトバンク>◇10日◇北神戸

 ソフトバンクの新外国人選手、ブランドン・アレン内野手(26)が、1軍昇格を猛アピールした。デビュー戦のウエスタン・オリックス戦に3番一塁で先発し、3安打を放った。「ボールをよく見てコンタクトできた。いい結果が出て良かった。今後もうまく対応して、3試合で結果を出したい」と声を弾ませた。

 左打者だが、左腕を苦にしない。1回2死、左の前田のスライダーを強振。バットの先だったが、入団会見で「パワーに関しては多少自信がある」と話していた怪力で、三塁強襲安打とした。5回2死一塁では直球をたたき、99・1メートルの右翼フェンス直撃の適時二塁打で初打点も挙げた。9回にも3番手の左腕長峰から中前打し、4打数3安打。「開かないようにうまく我慢できた」と自画自賛した。1四球も選び、選球眼の良さも見せつけた。6回からは、直訴して左翼守備にも就き猛アピールした。

 小川2軍監督は「体が開かず、軸がぶれない。練習から打つと感じていたよ。足も速い」と絶賛した。首脳陣はオリックスとのウエスタン3連戦の内容を見て昇格時期を判断する予定だが、頼もしい助っ人がベールを抜いた。【菊川光一】

 ◆ブランドン・アレン

 1986年2月12日、米テキサス州出身。04年ドラフト5巡目でホワイトソックスに入団。09年にダイヤモンドバックスでメジャー初出場。その後、アスレチックス、レイズ。メジャー通算成績は116試合で打率2割3厘、12本塁打、41打点。一塁と外野を守る。右投げ左打ち。