阪神が今季終了後、コーチ陣のテコ入れに着手することが13日、分かった。先週末、球団首脳が緊急会議を行い、来季へ向けて議論を重ねた。球団首脳は「このままのスタッフで来季というわけにはいかない。監督だけの責任ではないから」と話している。3年契約1年目の和田豊監督(49)は続投方針だが、コーチ陣は配置転換、2軍降格、解任などの選択肢からテコ入れする。

 球団は反省材料の1つとして、有田ヘッドコーチ以下、投手部門、打撃部門、守備走塁部門を担当するコーチのほとんどが、そのポストの1年目だったことを挙げている。新監督を支える上で1軍でのコーチ経験が豊富な人材が必要だという見方もあり、球団OBに限定せず新しい人材を模索していく。

 また、1、2軍の連携不足という声も挙がっている。今季、ここまで2軍から1軍に昇格した選手は19人。不振にあえぐ主力選手に刺激を与えるはずの若手選手がなかなか1軍の舞台に立てず、チームの停滞につながった側面がある。1、2軍コーチ入れ替えも選択肢となる。球団では現在、各部門の問題点を調査中。今シーズンは現体制で戦い抜く方針だが、シーズン終了後には惨敗の責任をめぐり、大ナタが振るわれることになりそうだ。