ロッテのセス・グライシンガー投手(37)が、“デス”ならぬ「セス・ノート」で楽天打線を2週連続で仕留める。球団はメモ魔で有名な助っ人右腕の新グッズとして、名前のセスを付けたノートを楽天戦先発に合わせて今日28日から発売。商品名は人気漫画の恐怖のノートを連想させる。だが実際にグライシンガーが使っている黒いノートのサイズ、材質、ページのマス目などを参考にして製作した。

 ヤクルト時代から年間1冊のペースで打者の特長や配球パターンを書き留めてきた。「日本で初めてプレーする上で、どういう打者かを知るためにメモを思いついた。ノートを見ることで違う組み立てを思いつくこともある」。イニング終わりにベンチに戻ってメモを取ることで、打者の攻略法が整理されていった。

 今季はロボットをモチーフに「グライシンガーZ」のTシャツとトートバッグを発売したが、今回は第3弾。1人で3個のグッズを発売した外国人選手は、ベニーの2個を超えてグライシンガーが球団史上初めてだ。「それは光栄なことだね」と優しく笑った。

 楽天には8勝目を挙げた21日に続き2週連続の対戦。「相手の狙っているボールを少しずらして打ち取っていきたい」。セス・ノートを見返して、楽天打線を必ず仕留める攻略法を見いだす。【広重竜太郎】