<西武5-4日本ハム>◇22日◇西武ドーム
栗山ハムが首位攻防で痛い連敗を喫した。日本ハムは西武戦で、1点リードの8回に2点を奪われ、2試合連続の「魔の8回」で逃げ切りに失敗。自慢の中継ぎ陣が崩れ、ベテラン金子誠内野手(36)のミスもあり、2位西武に今季の負け越しが決定。9月に入って初の連敗となり、ゲーム差も0・5に迫られ、首位キープへの正念場を迎えた。
まるで前夜の悪夢再現のようだった。初回に先制し、終盤までリードを保って迎えた1点リードの8回。この日は、右のセットアッパー増井が、まさかの2失点で逆転を許した。9回は相手の守護神涌井の前に万事休す。前日21日の首位攻防第1Rと似たような試合展開で、眼下のライバル西武に連敗を喫した。栗山監督は「う~ん…、結果的に、逃げ切れない」と感情を押し殺して、冷静に振り返った。
魔の8回だった。同点に追いつかれ、なお1死一、三塁のピンチ。ベンチから内野陣にはバックホームの指示が出ていた。カーターの打球は遊撃への強いゴロ。二塁ベース寄りだったため、金子誠は併殺を狙ったが、裏目に出た。守備の名手のグラブに打球は納まらず、取れたのは打者走者のアウトだけ。「二兎(にと)を追う者は一兎をも得ず。欲をかいたらダメだなと」(金子誠)。栗山監督は「きちっと(打球に)行っていたら二塁(封殺)に間に合わない可能性がある。しょうがない」とかばったが、決勝点を許す痛恨のプレーだった。
この2試合、打線が中盤以降に沈黙し、追加点を奪えずに逃げ切り失敗。この日も、先発ウルフを5回途中で交代させ継投に入った。6回には二塁に中島、8回は捕手を鶴岡に代え守備固めに動いた。早めに手を打ちながらも結果が伴わず、「ウチのペースに持っていったけど、勝ちきれない。これが野球」と指揮官。試合前には「守りで我慢するのがベース」と話していたが、思いとは裏腹な試合展開に苦虫をつぶした。
クライマックスシリーズでもしのぎを削る可能性がある西武に今季の負け越しも決まった。「それは全然、関係ないから。今日勝つか負けるかだけ」と話し、栗山監督は宿舎へ向かうバスに乗り込んだ。敵地で連敗し、ゲーム差は0・5。逆に連勝していれば、マジック点灯が待っていた首位攻防3連戦。3戦目の今日23日は首位キープへ正念場となった。あっという間にシーズンも残り10試合。ここで踏ん張らないと、3年ぶりVは夢と消える。【木下大輔】
▼日本ハムが逆転負けで、今季の西武戦の負け越しが決まった。対西武のシーズン負け越しは08年以来、4年ぶり。今季はロッテ、オリックス戦のシーズン勝ち越しを決めているが、負け越し決定は初めて。



