<阪神0-2中日>◇22日◇甲子園

 中日浅尾拓也投手(27)が完全復活だ。2点リードの8回からの登板で3人をピシャリ。右肘故障から再起後、初の連投テストをクリアした。復帰4戦目で初めて従来の8回のセットアッパーを任された。3連覇が消滅し、CSへ再スタートを切った守道竜に光が差し込んだ。

 浅尾

 抑えることだけを意識して集中しました。上の緊張感の中で投げさせてもらって気持ちいいです。

 これまでの7回以前ではない。4カ月ぶりに8回に帰ってきた背番号41が躍動した。先頭の代打平野をオール4球真っすぐ勝負で圧倒、右飛に仕留めた。代打桧山は一転、フォーク3連発で二ゴロ。そして上本はこの日最速の150キロ真っすぐを主体に二ゴロに打ち取り、13球の復活ショーを締めた。

 高木監督

 球威が戻ってきたね。ああやってピシッと抑えてくれたら大きい。

 権藤投手コーチ

 1日1日よくなってるね。今日なんてマウンドで一番、雰囲気があったんじゃないの?

 普段は辛口な首脳陣の絶賛が、収穫の大きさを物語る。5月の浅尾の離脱後は岩瀬も不調に陥った。臨時守護神の山井を中心に田島、ソーサでしのいできた。その3人が平均50試合超の登板過多で疲労を隠せず、CS突破へ不安を抱えていた。救世主的に復活した浅尾は頼もしい限りだ。

 浅尾

 (復活は)遅いぐらいですよ!

 CSもあるし、しっかり調整したい。

 さわやかな浅尾スマイルも久々だ。復帰4戦5イニングで防御率0・00。9回は岩瀬が締め、4カ月ぶりの黄金リレーも復活した。リーグ最多28度目の完封勝ち。帰ってきた昨季のMVP右腕が守道竜のCS突破を導く。【松井清員】