巨人越智大祐投手(29)が、早ければ今週27日にもブルペン入りする。越智は国指定の難病である「黄色靱帯(じんたい)骨化症」との診断を受け、6月28日に手術を行っていた。経過は良好で、術後3カ月でブルペン投球再開という大きな節目を迎えた。

 越智は連日、川崎市のジャイアンツ球場で練習を行っている。7月上旬からリハビリを開始し、現在、ダッシュをほぼ全力で行うまでに回復した。「動けるんです。足が軽くて、強く地面を蹴ることが出来るんです」と、実にいい笑顔で語った。

 傾斜でごく軽めの投球を行い、翌日の経過を確認することがブルペン入りの大きな目的とみられる。でも「仕事場」で投げることが楽しみで仕方がない。「久しぶりのブルペンですからね。どうしましょうね」と言いながら、また笑顔だった。剛腕からすれば物足りないかも知れないが、大きなステップに違いはない。「CSの秘密兵器に越智、なんてね」と、いつもの明るさが戻った。

 「黄色-」は、足の脱力感が代表的な症状。「ここ2年は、足がまるで別人の感覚。蓄積疲労、と思っていたんですが、いつも重くて重くて」と当時を明かした。ベテランの医療関係者は全治までの期間について「人によって違う」と話した。「切除する範囲によって完治する場合もあれば、そうでない場合もある。越智君の場合は、切除の範囲が狭かったのだろう」と説明した。その上で「現代の医学で、難病指定されているという意味を考えることも大切」とも加えた。無理は禁物で、復帰までには慎重すぎる段階を踏むべきと指摘した。

 越智の朗報は、秋の陣に臨むチームにとっても大きな力となるはず。コツコツとブルペンで地位を確立したように、カムバックに向け着実に歩んでいく。

 ◆黄色靱帯(じんたい)骨化症

 脊髄の後ろにある椎弓と呼ばれる部分を上下につないでいる黄色靱帯が、骨化して脊柱管内の脊髄を圧迫する。症状としては下肢の脱力やしびれがみられ、悪化すると両下肢まひをきたすこともある。原因不明で、厚生労働省が難病に指定している。