<西武2-3楽天>◇26日◇西武ドーム

 首位日本ハムとのゲーム差が再び開く痛い敗戦。結果は変えようもないが、序盤の劣勢の中で、西武渡辺久信監督(47)の決断は早かった。楽天打線にタイミングが合ってしまっている牧田和久投手(27)をわずか49球で交代させた。「ボールが来てなかったし、コントロールもアバウトだった。早めに見切りをつけて、つなごうと思った」。7投手の継投は実らなかったが、ただで転んだわけではなかった。

 牧田の早期降板の理由は、先発ローテーションの谷間を埋めるため。この日の試合前までは、30日のオリックス戦(西武ドーム)には、中継ぎの岡本篤を先発させるプランを持っていた。しかし、牧田の状態を見た渡辺監督は、即座に再編を決断した。「30日が空いているし、それを見越してのこと。今日の牧田では、投げていても、もう何点か取られていたと思う」と説明した。

 シーズン終盤のこの時期だからこそ取る作戦だ。杉本投手コーチも「普通の戦いなら投げさせていたと思う」と指揮官の決断を分析した。次は中3日での強行先発となる可能性が高い牧田も「社会人時代は完投、中1日、完投というのもありましたんで…。本来の自分の球が投げられるかは分かりませんが、できるだけの準備をして臨みたい」とスクランブルの事態を受け入れた。

 敗戦の痛手は変わらないが、次に向けての布石だけはなんとか打った。本当の勝負は明日28日からの直接対決と、その後のシーズン最終盤に来る。牧田のリベンジのチャンスが、すぐに来る。【竹内智信】