<日本ハム5-2ロッテ>◇26日◇札幌ドーム
日本ハムが3年ぶりのリーグ優勝へ大きく前進した。26日のロッテ戦で、打線が1回に1四球を挟み3連打、7回に5安打を集中。いずれも2死から、これぞ「つなぎの打線」の本領を発揮し5点を奪い快勝した。リーグ最速で70勝に到達し、この日敗れた2位西武とのゲーム差を2に広げた。就任1年目の栗山英樹監督(51)の胴上げへ、最短で明日28日に優勝マジックが点灯。最短で30日に3年ぶりVの可能性が出てきた。
大きな大きな1勝だ。ファンもよく知っている。守護神・武田久が最後の打者を打ち取ると、札幌ドームは大歓声につつまれた。優勝マジック点灯に近づいた貴重な白星。それでも、栗山監督は「それは、もう全然。ファンの方が楽しんでくれれば。残り7試合、いくつ勝てるんだろうという感じ。また、明日です」と冷静だった。
2死走者なしから打線がつながった。まずは1回。糸井の初安打をきっかけに中田も続き、稲葉が四球でつないで満塁のチャンスをつくった。ここで小谷野が初球を左前へ2点適時打。
小谷野
稲葉さんが(四球を)選んでくれたので、早いカウントから(ストライクを)取りに来るだろうと集中していけました。
満塁機では8月21日オリックス戦で鶴岡が適時打を放って以来、チームとして25打席ぶりの快音。栗山監督も「試合の始まった(ヨーイ)ドンのところは緊張感がある。先に点を取ったことに意味がある」と振り返った大きな一打だった。
さらに同点の7回。2死から大野が自打球を左足に当てながらも必死に内野安打で出塁。金子誠の二塁打二、三塁となり、打席には陽岱鋼が立った。
陽
打ったらヒーローになる。打てなかったら何も残らない。
集中して、一振りで応えた。初球を中前へ運ぶ勝ち越しの決勝2点適時打。「金子さんが二塁まで走って、次の打者を楽にしたいというのが、すごく伝わってきた」。ヒットと気持ち、両方つないで、この回に3点を勝ち越し。試合を決めた。
栗山監督も「みんな、2死からでも、何とかと思ってやってくれている」と褒めた。チーム9安打中、8安打を2イニングに集中。全員でたたみ掛けて、1勝を手に入れた。得点が入る度にベンチでは選手が総立ち。仲間の殊勲打に、みんなが歓喜した。
節目のリーグ最速70勝に到達。着実に1歩ずつ、歓喜のゴールに近づいている。それでも主砲中田は試合後すぐに「優勝するまで、気が抜けない」と気を引き締め直した。栗山監督を胴上げするまで、一気に突っ走るだけだ。【木下大輔】



