オジサンパワーでV奪回だ。中日は26日、ナゴヤドームで編成会議を開き、山本昌投手(47)、山崎武司内野手(43)、川上憲伸投手(37)の来季の現役続行を決定した。来季がプロ30年目で48歳となる山本ら3選手がいずれも現役続行に意欲的。体力的、技術的にも問題なく、必要戦力と判断した。41歳谷繁、40歳和田も健在で、71歳高木監督を先頭に13年シーズンを戦っていく。

 気をもむ竜党に、高木監督からうれしいプレゼントだ。47歳山本昌、43歳山崎武司、37歳川上憲伸が、来季もドラゴンズのユニホームに袖を通す。去就が微妙だったおじさんトリオが、現役続行そろい踏みだ。

 高木監督

 彼らはやりますよ。昌にしても、山崎にしても、憲伸にしても、彼らを越える若手が出てきていない。名古屋のファンの期待の声も大きいからね。

 ナゴヤドームで編成会議を開催。坂井球団社長や高木監督ら首脳5人が選手の去就を話し合った。注目のベテラン3人衆は体力的にも技術的にも問題なく、V奪回に必要戦力として全員合格の結論が出た。

 (1)山本昌

 高木監督

 こんな状態だと、また開幕投手やね。今年は話、半分やったけど。

 最年長選手は今季2勝止まり。夏場の不調から2軍生活が続き、引退ピンチにも陥った。背水で臨んだ9月8日の阪神戦から2試合連続で好投、10回1/3を1失点に抑え、復活どころかCSの先発候補に躍り出た。今春は監督が「昌が開幕投手」とあおったが、来春こそ大本命の勢い。骨折離脱した吉見の復帰メドが未定の今、来季48歳の30年生が頼りだ。

 (2)山崎武司

 高木監督

 ブランコには代えれんけど1発もあるし、交流戦ではDHで使える。今度こそ本来の力を出して来年アカンかったら終わりのつもりで。

 楽天戦力外から10年ぶりに古巣復帰したが、インフルエンザ感染や不調に泣き、1本塁打に終わった。現在も左手薬指の骨折で2軍調整中だ。だがオープン戦で4発を放ってキングに輝いたように、体調さえ戻れば復活の期待は大きい。現役への執念も買った。

 (3)川上憲伸

 高木監督

 調子が悪いのに上に置いておくことはしない。あくまで力だけど。頑張ってくれるでしょう。

 メジャーを退団して4年ぶりに古巣復帰した川上も、山本同様に開幕ローテに入ったが故障に泣いた。9月中旬のCS先発テストに1発合格。完全復活をアピールした。

 高木監督

 本当は彼らを越えるスターが出てきてほしいんだけどね。でもプロだから、あくまで力だよ。

 監督は最後に伸び悩む若手にも注文をつけたが、かつてのエースや4番は健在。さらに41歳谷繁、40歳和田もいれば、アライバもいる。守道竜が超オジサンパワーで覇権を奪い返す。【松井清員】

 ◆山崎武司(やまさき・たけし)1968年(昭43)11月7日、愛知県知多市生まれ。八幡中から愛工大名電を経て、86年ドラフト2位で中日入団。96年本塁打王。03年にオリックスに移籍し、05年から楽天でプレー。07年に本塁打、打点の2冠を獲得。昨オフ戦力外となり、今季から中日に復帰。今季は88試合に出場して打率2割6厘、1本塁打。181センチ、105キロ。右投げ右打ち。

 ◆山本昌(やまもと・まさ)1965年(昭40)8月11日生まれ、神奈川県出身。日大藤沢から83年にドラフト5位で中日入団。88年8月30日広島戦でプロ初勝利。93年に17勝で最多勝を獲得。94、97年にも最多勝、93年には最優秀防御率、94年に沢村賞、97年に最多奪三振のタイトルに輝いた。96年に登録名を山本昌広から現在に変更。今季は12試合に登板し2勝2敗、防御率3.08。186センチ、87キロ。左投げ左打ち。

 ◆川上憲伸(かわかみ・けんしん)1975年(昭50)6月22日、徳島県出身。徳島商から明大を経てドラフト1位で98年に中日に入団。1年目に新人王を獲得。04年には17勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得しリーグ優勝に貢献。MVP、沢村賞にも輝いた。08年オフにFA権を行使して米大リーグ・ブレーブスに移籍。今季から中日に復帰。今季は5試合に登板し2勝1敗、防御率3.27。179センチ、90キロ。右投げ右打ち。