<日本ハム4-2西武>◇29日◇札幌ドーム

 西武渡辺久信監督(47)も、完敗を認めるしかなかった。逆転優勝へ望みを託した2連戦に連敗。極めて厳しい状況に追い込まれた。渡辺監督は「この2つに限って言えば、点差以上の力の差を感じたのが、正直な気持ち」と努めて冷静に話したが、表情は沈みがちだった。

 序盤の拙攻が、痛かった。2回から3イニング連続で無死から走者を出したが、好機に1本が出ず。歯がゆい場面の連続が、焦りと力みを生んだ。先発岸は序盤の3回に先制点を献上。左下腿(かたい)内側に打球が直撃し、5回途中3失点で負傷降板した。前夜は、相手のエース吉川に完封負け。期するものがあったが、結果は対照的だった。9月は勝ち星なし。先発の軸として、期待に応えられなかった。

 主軸の出来も、勝敗の明暗を分けた。左脇腹痛の中島は強行出場したが、4打席目まで凡退し、19打席連続無安打。5打席目に意地の適時内野安打を放ったが、反撃が遅かった。中村も4打数無安打。9回2死一塁、1発を放てば同点の場面にも、空振り三振に終わった。2連戦の勝利打点は中田と糸井。対する西武の3、4番は2試合、計2安打だった。

 崖っぷちの状況に、渡辺監督は「ペナントが終わったわけじゃない。結果が出るまでは、全力で戦っていくしかない」と前向きな言葉を並べた。中村は「厳しいのは、初めからわかっていること。まだ試合は残っているし、それを全力で勝つしかないです」と同調した。ラスト7試合。ファイティングポーズはとり続ける。【久保賢吾】