<ソフトバンク4-8楽天>◇29日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが楽天に逆転負けを喫し、リーグ3連覇の可能性が消滅した。先発した大隣憲司投手(27)が5回途中5失点KO。救援陣も点差を広げられた。V逸によりCSファーストステージ地元開催権が得られる2位へ目標が切り替わるが、4位楽天とは2・5ゲーム差と、CS出場も暗雲が漂う。今日30日は優勝マジックを2とした日本ハム戦。目の前の胴上げは意地でも阻止したい。

 ついにこの時が来てしまった。試合が終盤を迎えた午後5時14分。日本ハムが西武に勝った瞬間、ソフトバンクのリーグ3連覇の可能性が消滅した。そして逆転負けが、V逸の悔しさを増幅させる。秋山幸二監督(50)は「優勝はかなり厳しかった。あと6試合。1試合1試合を勝っていかないと。最善を尽くそう」と、自らに言い聞かせるように話した。

 先発大隣が5回に2点差を逆転された。杉内、和田、ホールトンの移籍で失った昨年の43勝を埋めるべく柱に成長した左腕が、集中力を欠いたようにKOされた。7回には失策も絡んで森福、柳瀬が打たれ、致命的な3失点。優勝争いに加わる原動力となっていた救援陣も踏ん張れなかった。スタンドに「VV

 HAWKS」の人文字が作られ、14勝6敗1分けと高勝率を誇った緑ユニホームの神通力も届かなかった。

 交流戦でつまずき、首位と最大10・5ゲーム差に開いた。8月は小久保の引退表明後から7連勝など14勝7敗3分けと勝ち越し、一時は2差まで縮めた。ただ勝負の9月に足踏み。秋山監督はWBC代表監督問題に振り回された。2位西武、4位楽天とはともに2・5差。「まだまだ上を目指していく。2位の可能性もあるし、その先もある」と、残りシーズンに集中する姿勢を崩さなかった。

 まだ、2年連続日本一の目標がある。松中が1軍復帰し、松田もCSには戦列復帰が見込める。戦力が整えば、巻き返しは可能だ。節目となった敗戦直後、指揮官はナインに「切り替えていこう」と言葉を投げかけた。この悔しさをバネに、前に進んでいくしかない。【大池和幸】

 ▼ソフトバンクのパ・リーグ3連覇が消滅した。首位の日本ハムは残り4試合に全敗しても、73勝60敗11分けで最終勝率5割4分9厘。ソフトバンクが残り6試合に全勝しても、71勝61敗12分けで5割3分8厘にとどまり、日本ハムを下回るため。