<ヤクルト0-4中日>◇29日◇神宮

 守道竜がクライマックスシリーズ(CS)の前哨戦を制した。先発川上が打者の間合いを外す絶妙な投球でファーストステージでの対戦が決まったヤクルト打線を5回無失点。高木守道監督(71)は「昌も含めてこれでまた(CSの戦力が)1枚増えた」とニンマリ。今季8勝13敗3分けと大きく負け越したが、攻略に自信をみせた。

 試合後にベンチから出てきた高木監督は大満足だった。試合途中に広島が敗れ、13日からのCSファーストステージの相手がヤクルトに決まった。この試合まで7勝13敗3分けと分が悪かった相手。最終戦で快勝した意味は大きかった。

 勝利へと導いたのは37歳の川上だ。ヤクルトとの7月27日の前回対戦では4回6失点と打ち込まれていた。悪夢を振り払うように、5イニングを無失点。「結果的に0点に抑えられたのが良かった」と、丁寧に5イニングを投げきった。

 来月13日からのヤクルトとのCSファーストステージで使えるめどが立った。権藤投手コーチは「言ったら身もふたもない」と予告先発のないCSでの先発を明かさなかったが、「やっぱりいいね」と評価。高木監督は「これでまた1枚(先発が)増えた」とエース吉見を欠く中での好投に、にっこりだ。

 高木監督の口も、自然と滑らかになった。「今日はおはらいに行ったからね。行ってきたんだ。知らんでしょ?

 どこかって?

 それは言わん。秘密の場所だよ。おはらいが効いとる。もっと早よ行っとけば良かった」。

 4月の神宮では森野が右脇腹肉離れ、山崎も野本とインフルエンザで離脱した。今月2日にも交錯プレーで谷繁が右太ももを負傷…。散々だった鬼門神宮。3勝7敗2分けと大きく負け越した事実は変わらない。ただ、最後の最後でCSへの手ごたえをつかんだ。【桝井聡】