北海道のシーズンは、佑ちゃんで始まって、佑ちゃんで終わる。開幕投手を務めた日本ハムの斎藤佑樹投手(24)が本拠地札幌ドーム最終戦となる5日楽天戦で先発復帰することが3日、正式に決まった。当初5日に先発予定だった吉川光夫投手(24)が、出場選手登録を外れ、代わって斎藤が7月29日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の先発マウンドに立つ。

 この日、2日連続でブルペン入りした斎藤は30球ほど投げて調整。好投すれば、17日から始まるCSファイナルステージへ向けて絶好のアピールとなるだけに「ありがたい。チャンスをもらったので、無駄にしないようにしたい」と意気込んだ。

 成績不振から7月30日に2軍落ちした斎藤は、9月29日に中継ぎ要員として1軍再昇格。同30日ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で、公式戦では初となる救援を経験したが、前日2日に3季ぶりリーグ優勝が決まったことで、先発機会が転がり込んできた。

 激しい首位争いが続いた8~9月の2カ月、1軍を離れていただけに、本人にはリベンジの思いが強い。「少しでもアピールできるように結果にこだわりたい。札幌のファンに安心してもらえるピッチングができれば」。今季一番の投球で有終の美を飾れるか。【中島宙恵】