日本ハム栗山英樹監督(51)が、ポストシーズンでの先発枠を狙う斎藤佑樹投手(24)に「完封指令」を出した。4日、新千歳空港で取材に応じた同監督は、今日5日の楽天戦(札幌ドーム)で先発する斎藤について「2安打完封とか見たいよね。それくらいの結果が見たい」と話した。武田勝、吉川、ウルフに続く先発について「チームの中で競争しているわけだから」と説明。先発候補に入るため、かなり厳しいハードルを設定した。

 斎藤にとって約2カ月ぶりとなる1軍先発は、生き残りをかけたものになる。栗山監督は、登板回数など起用法について「考えていない。どう投げきるのか、投げられるのかを見せてほしい。明日の試合は斎藤にはチャンス」。本拠地最終戦で野手は主力から若手まで幅広く起用する予定だが、投手起用は斎藤次第。「インパクトのある投球を」と結果を求めた。

 チームが休日だったこの日、札幌市内の練習場でキャッチボールやダッシュなどで調整した斎藤は「アピールしたい」と闘志を燃やした。シーズン途中でローテから外れたこともあり、来季へ向けても大事な登板。2軍で直球主体に投げてきたが「基本的にはそうなると思います」と、1軍でも同じ投球を意識する。

 栗山監督は「自分たちでポジションをつかむ。みんな、そうやってきた」と、斎藤がはい上がってくることを期待する。今季最後のチャンス。高いハードルを越えられるか。【木下大輔】