ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が巨人阿部慎之助捕手(33)を中心としたチーム編成を行う方針であることが分かった。侍ジャパンの山本浩二監督(65)が13日、ニッポン放送の「徳光和夫

 とくモリ!歌謡サタデー」に生出演し「キャプテン制を考えています」と、意中の選手がいることをほのめかした。明言こそ避けたものの「精神的に充実している」と、巨人でも主将を務めリーグ優勝へとけん引した阿部のリーダーシップを高く評価した。

 主将だけではない。山本監督はリーグ2冠の阿部に代表の4番を任せる構想も抱いている。司会の徳光和夫氏の「ズバリ、日本代表の4番は?」の問いに「おそらくみなさんが考えてる人になるんじゃないでしょうか」と、答えた。「イニシャルはA(阿部)ですか?」と、さらに突っ込まれると、苦笑いしながらも否定はしなかった。

 番組終了後、山本監督は「こういう時期やから、まだはっきりとは言えないんや」と、今はポストシーズンに集中してほしいとの思いをのぞかせた。CS直前合宿のため宮崎入りした阿部も「(WBCのことは)終わってから考えます」と、話した。日本シリーズ終了後にも正式に代表入りを要請し「4番・主将」に任命する。

 ▼WBCの主将

 第1回の王監督、第2回の原監督ともキャプテン制を採用しなかった。ただ第1回はイチローと宮本の2人がリーダー役となってチームを引っ張り、第2回はイチローが中心になってチームをまとめた。各国代表では前回、米国がジーター(ヤンキース)を、ドミニカ共和国がモイゼス・アルー外野手(元ジャイアンツ)を主将に任命した。