日本ハムのブライアン・ウルフ投手(31)とマイカ・ホフパワー内野手(32)の来季残留が確定したことが29日、分かった。今日30日の日本シリーズ第3戦で先発するウルフは、球団が保持していた1年のオプションを行使。今季10勝をマークして2年連続2ケタ勝利を挙げた活躍を評価し、年俸約1億円(推定)で合意した。ホフパワーは興味を示していた国内他球団もあったが、既に水面下で年俸8000万円(推定)の再契約のオファーを了承し、残留する。

 日本シリーズ中に、来季の動向が不透明だった助っ人コンビの去就が決まった。ウルフ、ホフパワーともに一部の国内球団が水面下で移籍の可能性を調査していたが、このほど日本ハムと合意に達した。日本シリーズ終了後にも正式発表される。

 今季は開幕直後に同じ先発の一角を担ったケッペルが右ひじを故障して手術し、来季の復活のメドは不透明。スレッジも6月に、左大腿(だいたい)骨滑車溝を軟骨損傷と遊離軟骨のため同じく手術し、退団が決定的だった。ウルフとホフパワーが流出すれば、外国人の大幅な刷新を迫られたが回避した。

 来季でウルフは来日4年目、ホフパワーは同3年目。日本の野球にも慣れ、ともにまだ30代前半でさらなる伸びしろも期待できる。今季同様にウルフは先発ローテーションの一角、ホフパワーはDHに代打、一塁と用途の広く、攻撃陣の駒として期待できそう。球団は来季で北海道へ本拠地移転10年目の節目、就任2年目となる栗山監督にも朗報になる。