DeNAの新球団初の契約更改は、ドタバタ劇となった。1日、横須賀市内の2軍施設で8選手と交渉を実施。支配下登録のルーキー古村徹投手(19)とは、40万円減の推定410万円で育成選手契約を結んだ。しかし手続き上、支配下契約から育成契約へ変更する場合は、1度戦力外を通告し、自由契約としなければならない。報道陣からの指摘で、今回この必要手順を踏んでいないことが発覚。球団はNPBへ確認を行い、同じく育成契約を結ぶ予定だった佐村とともに契約を白紙に戻し、戦力外を通告した。

 交渉にあたった野田チーム統括部長は「恥ずかしながら(手続き上の取り決めを)把握していなかった」。育成契約書にサインを済ませていた古村に対し、あらためて事情説明を行い戦力外となる旨を伝えた。

 2選手とは今月行われる合同トライアウト後に育成契約を結び直す方針。同部長は「(この日の)育成契約自体、なかったことにしていただきたいということです」としたが、新球団だから、では許されない大きなミスとなった。【佐竹実】